発達障害者はいじめや不登校を経験している人が多いです。
私も例に漏れず。
今は、理解が十分に広まっていないとは言え、昔に比べれば発達障害が知られるようになり、親や学校もそれなりの対応を考えてくれることを期待できます。いじめや不登校を避けることも可能だと思います。
しかし当時は、親も教師も自分自身も「発達障害」を知らない時代。障害に対して何の対応もなされなかったのです。
周りと同じ事ができないのは性格が悪いから、親のしつけが悪いから、と考えられていたのです。
集団から浮きやすく、変な子と見られがちの発達障害者は、いじめの対象になりやすいのです。
でも無口で目立たなかった私は、「浮いている」とか「変な子」と見られる事は無かったと思います。私の場合、いじめの原因は他にありました。
私は受動型アスペルガーです。
周りとのズレに苦しみながらも、それを表に出すことなく、誘われれば応じるし、反抗もしない。
けど受動型は、初めは"おとなしくて従順ないい子"と思われて仲間に入れてもらえるが、大きくなるにつれ、その従順さを利用されていじめられる傾向にある・・と聞きました。
そうなんです。
私が経験したのは、「何でも言うことを聞く」という性格を利用された結果のいじめでした。
「いじめ」と聞くと、不良が弱者に暴力、暴言、恐喝をはたらたくというイメージ(古い?笑)ですが、私をいじめた人は不良ではなく、むしろ立派な優等生でした。暴力暴言恐喝もありません。
だから、「それはいじめじゃなくて、からかっただけでしょ?」と言う人もいました。
でも私にとっては、その後の人生を変えてしまうほどの大きな出来事でした。
続く。