ある方から、メールを頂きました。
のび太と同じ、高機能自閉症と診断された息子さんを持つ、お母さんからです。
去年、就学時検診で要注意となり、児童精神科の受診を勧められ、
「そんなはずはない」と、思いつつも、
調べれば調べるほど、「自閉症」というものに当てはまることに気づき、
更に、お子さんのパニックらしい症状が強く現れてきて、
受診したところ、診断されたそうです。
でも、どうしても信じたくない、受け入れられない。
何故、まっぷーさんは、子供の自閉的症状も受け入れて、
それを笑って見ていられるのか、
自分には、息子のこだわりも自閉症の症状だと思うと、
何が何でも止めさせたくなる・・・
・・・といったメールを数回、やりとりして、
この方の了解を得て、記事にしています。
実は私は、診断前から自分で「のび太は自閉症じゃないか」って
思っていたんです。
どう見ても、普通とは思えない泣き方(パニック)、
しゃべるけど会話にはならない、オオム返し・・・・・
それなのに、どこに相談しても
「お母さんの心配しすぎ、様子を見て。」の連続。
じゃあ、なんでもなかったら、どうしてこの子は
自分の気持ちをしゃべらないの?
どうして、狂ったように泣き叫ぶの?
「心配しすぎ、なんでもない」のであれば、
きっと「母親の育て方のせい」っていうこと。
でも、この子にはこんなに自閉症の症状が当てはまるんだから、
私のせいじゃなく、自閉症のためなんだ!
・・・って、誰かに言ってほしかった。
だから、やっと「アスペルガー症候群です」(はじめはアスペの診断でした)
と、言われたときは、
「は〜・・・やっぱりそうでしょ?私のせいじゃないでしょ?」
っていう、開放感が先に立って、もちろん驚きもショックもありませんでした。
結局、自分の保身のために、のび太が自閉症であってよかった・・・
と、思った、サイテーの母親かも知れません。
自閉の症状が出ても、
「うんうん。あ〜そっかぁ〜・・・これも自閉症の症状なんだ」
っていう妙に納得した気持ちで、のび太を見ていました。
診断後、一番、こたえたのは幼稚園の園長にひどいことを言われたとき。
(詳しくはこちら→ )
それと、自分の親に理解してもらえなかったとき・・・です。
私は精神科医でもないし、療育の専門家でもない、
ただの自閉症児の母親です。
だから、うまく励ましてあげることも、適切なアドバイスすることもできません。
だけど、のび太のような自閉症児の母になって思うことは、
一番ツライのは、私ではなく、のび太なのだ
ということ。
泣き虫だね、しゃべんないね、何言ってるかわかんないね、
どうしてこっち、見ないの?
デリケートなんだね、フツーそうやって遊ばないよ、
難しいこと知ってるのに何で会話できないの?
おうちでお母さんに厳しくされてるんだね、
勉強ばっかりやってるとダメなオトナになるよ・・・・・
いろんな人に、こんな言葉を浴びせられてきたのび太。
いろんな感覚も鋭いから、パニックにもなりやすい。
辛さを親ですら理解できなかった、小さい頃。
気持ちを表現できなくて、どれほど辛かっただろう。
だから、今、思います。
まぶしくて辛かったのに、
濡れた服が気持ち悪かったのに、
気持ち悪くて食べられないのに、
じっとしてる方が辛かったのに、
解ってあげられなくてごめんね。
お話はできなくても、ちゃんとみんなの話は解ってたんだよね。
辛いこともあったけど、そのかわり、のび太には
神様からのごほうびをいっぱい授かって産まれたんだよ。
折り紙やあやとりや漢字、算数、記憶力・・・
みんな、うらやましいほどのごほうびなんだよ・・・
それに、いつも笑顔でいるからこその、愛される?キャラ。
(ごめんなさい。これは親の欲目かも・・・)
・・・って、ことあるごとに、のび太に話しかけながら、
自分にも言い聞かせています。
それに、のび太が私を選んで産まれてきてくれた、って、
勝手に思いこんでいる、お気楽母のワタシ・・・
きっと、子供目線でこちら側を見れば、
辛さがわかるのかも・・・・・
きっと、パニックもこだわりも、
可愛くて、へ〜!って感心できるものに変わっていくと思います。
そうなるといいなあ・・・私も含めて・・・
私もまだまだ、自分目線から抜け出せませんが・・・
愛すべき、我が自閉症児を見守っていきましょう〜
いつもクリックありがとうございます。
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