家づくりのパートナー候補として、ローコスト系工務店4業者に絞り込まれた時点で(つまり、パートナー選びとしてはかなり終盤の段階で)、ちょっと気まぐれにハウスメーカー(全国の住宅展示場にモデルハウスを建てて営業をしているタイプの住宅建築業者)のことを調べてみたところ、意外な事実に気づきました。それは、ハウスメーカーのなかにも「ローコスト系ハウスメーカー」というのがある。ということでした。だいたい、全国の住宅展示場にモデルハウスを建てて営業しているハウスメーカーというと、テレビ広告をやっているような大手ばかりで、どのメーカーもローコスト系工務店の1.5倍とか2倍くらいの坪単価、というイメージが強かったのですが、実際に調べてみると、必ずしもそういう業者ばかりではなく、実はローコスト系工務店と変わらないくらいの価格帯で勝負しているハウスメーカーもいくつかあることに気づいたのです。しかも、建物のスペック的にも、断熱仕様や外壁の材質などでそれなりに妥協が必要なローコスト系工務店と比較すると、それらローコスト系ハウスメーカーのほうが優っている部分が多く、ここへきて俄然ハウスメーカーが有力な家づくりパートナー候補として浮上してきました。そこで、さっそくそれらローコスト系ハウスメーカーのなかから3社ほどを選び、資料請求をかけることにしました。そして、届いたパンフレット、ネットでの評判、坪単価、最寄りの住宅展示場の近さなどを総合的に考慮して、そのなかから「A社」1社に絞り込み、直近の休日に住宅展示場を見に行くことにしたのです。ちなみに、この時点でもやはり「本命」は工務店だと思っていたので(ネットで出ている坪単価が安くても、実際に見積もりをとってみるといろいろな追加コストが乗って全然安くならないパターンが多く、たぶんハウスメーカーの場合もそうなのではないかと思っていたため)、あくまでA社については「参考までにハウスメーカーも最低1社は見ておこう」といった気持ちが強く、もしもこのA社がいまいちだったら、もう他のハウスメーカーを検討することはせず、この時点で残っていた工務店4社のなかから最終パートナーを選ぶつもりでした。