中学のとき、2度転校しました。
1度目は、ちょうど中学に入学した時です。
このような「区切りの良い時期の転校」は、小学校の時に経験した「中途半端な時期の転校」に比べると随分楽でした。
中学入学時に教材が新しくなるのは当然のこと。それは想定内の事なので受け入れられます。
でも2度目の転校は中1の途中・・「中途半端な時期の転校」でした。
ある日突然、教科書、教材、校舎、制服・・全てが変わる。
これがどれだけのストレスなのか、当時は誰にも分かって貰えませんでした。
勉強に関しても予想外の連続。
小学校なら習う範囲も広くないので転校しても何とかなりますが、中学にもなれば進み方が学校によって全く違うのです。
教科書を開くと、そこは予想外の世界。
習ってない公式、聞いたことのない英単語、見たこともない漢字・・
私はこのときから、「勉強をする」という行為を放棄しました。
それまでの私の成績は、優秀と言えるほどでは無いけれど、良い悪いで分けると「良い」といえる範囲にいました。
でもこの時から私は「成績の悪い子」になりました。そうなることに決めました。
それは私にとって初めての反抗だったかもしれません。言葉でうまく表現できない私は、このような形で反抗しました。もう我慢の限界だということを精一杯表現したつもりでした。
でもこれが逆効果でした。
ある日家に帰ったら、そこには家庭教師が居ました。勉強を放棄した私にやる気を出させようと、親が私に家庭教師をつけたのです。
予想外極まる出来事でした。
親の期待に応えること無く、私はその後も「成績の悪い子」を続けました。私にとって精一杯の反抗です。
でも言葉や表情で怒りを表すことは無かったので、こんな私の反抗には誰も気付いてなかったかもしれません。