不安が強くなると「こだわり」が強くなることがあるといいます。
こだわることによって心の安定を求めているのでしょう。
少し前に一時ケアで、ツヨが職員の方に対してすごく怒ったことがありました。
職員さんはすぐに原因が分からなかったそうなのですが、
どうやら、いつも窓辺に置いてあった箱だか本だかが別の場所に置いてあったそうで、
いつもの位置に戻したら落ち着いたとのことでした。
昨日、ツヨの部屋に置いてある、ちょっと前よく遊んでいたグッズを
しまおうかなと思って手に取ったら、
慌てて元の所へ置いていました。
でも使うためではなくて、「そこの場所に置く」ためでした。
この種のこだわりが強くなっているのではないか?
変化を好まない。視界にあるものを動かしたくない。
リュックの中身の洗濯物を出そうと思ったら、慌てた様子で『出さないで!』。
連絡帳を出したら、『だめ!』の表情。
変化が嫌だからタンスから着替えを出したり、身につけたりの操作がつらい。
並んでいるシャツから一枚とるのが怖いし、出した衣服を身につける動作にも抵抗がある。
お菓子の袋を現状の形から、破いて出すという変化が怖い。
配膳してね、と置いてあるみんなのお箸を、いったん配ろうとするけれど、
すぐに元の位置に戻す。
PECSのバインダーからスケジュールボードへ写真カードを移動するのが怖い。
なんとなくつじつまが合うような気がする。
お風呂に入る前、いつも入浴剤のバブを一個、箱から出します。
20個入りで、10個ずつがきっちり二段に詰まっている。
今日はちょうど一段目が終わって、箱をのぞくと10個がきっちりと収まっている状態。
ツヨは取り出せないでいました。
私が真ん中へんから「えいっ」と一個出してやると
慌てて戻したので、端からならいいかな?と思って端を取り出すと、
仕方ない、という不穏な表情で一応受け取ってくれました。
それを見て、何かが分かった気がした母です。
こうやってこだわることで心を落ち着けているのではないかと。
応援ありがとうです~!