YOOがこの春から通い始めた特別支援学校の運動会が行われた。YOO母は朝5時に起きて弁当造り。父も6時には起きて、車の掃除と下の子の世話をしたり。少々遠いので、眠い目をこすりながら6時半には出発した。学校に着くと受付で運動会のプログラムをもらった。後で分かったことだが、このときもらった運動会のプログラムの表紙にはYOOが描いたイラストが載っていた。同じ絵が運動会の告知ポスターにも載せられていたとの事。ずいぶん張り切ったものだ。実を言うと運動会にそれほど期待するものはなく「応援団をやります」と言っていたので、それを目当てに見学に行ったのだが、「なかなかどうして・・」と言うか、運動会そのものを存分に楽しむことができた。小学生の種目では、同じような障害を持った子供の姿に、さりし日のわが子を重ね「あ~YOOもこうだったな」とか、「やっぱり、そうだよね~」と感慨にふける。走ること、競争することの意味が理解できていないので、「何かをやらされている」という感じが、とても懐かしく思えた。中学、高等部の連中はというと、誰もかれも一生懸命で、そしてみんな笑顔でほんと~に笑顔で運動会を楽しんでいた。彼らの笑顔に、見ているこちらもつられて笑顔になってしまう、そんな運動会だった。支援学校の運動会を観るのは、今回が初めてだったが、笑いあり、努力の姿ありで、こんなに楽しめた運動会は初めてだった。肝心のYOOは、張り切りすぎて気持ちが空振りしている様子が爆笑を誘っていたが親としては冷や汗もののハイテンションだった。正直言うと、いままで学校の運動会を観ていて楽しかった印象は少ない気がする。昨今、「運動会での組み体操で負傷する者が多い」ということが問題視されているが組み体操だけでなく、「運動会そのもののありかた」について、議論が必要ではなかろうか現在の、学校で行われている運動会は児童、生徒たちにとって楽しいものなんだろうか。やらされ感に満ちた、笑顔のない運動会をたくさん観てきた気がする。これからも、それが延々と繰り返されるんだろうか。運動会をそつなくやるために、先生も生徒も無理を強いられているんだとしたら、不幸なことだ。支援学校の運動会を観て、「運動会とは、こうあるべき」というか、運動会の原点を観たような、そんな気がした。