カレッジ「早稲田新聞」調理♪

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Nice!

English Version

俺様が通っている「カレッジ早稲田」(高田馬場)の授業で、調理を行いました。
クラスは 半分の班に分かれて、カレッジの教室で調理の2つの班と、福祉センターの調理室の2つの班に分かれました(合計4班)
2つに構成が分かれたのは、福祉センターの調理室は消防法で、利用者の人数に制限がある為です。
俺様は 教室の班で、「お好み焼き」&「ホットケーキ」を作る班に入りました。
調理の授業では、みんなが食べられるものを作ることになっていて、みんなで決めたメニューの中に食べられない人がいた時は、食べられるものを1つは作ろう〜という事になっているそうです。
俺様は 自分で自分の思いをなかなか伝えられませんが、先生が 思いを引き出す支援をしてくれるので、安心していました。

前の日に、みんなでスーパーに食材を買いに行って 俺様は、「ホットケーキ・ミックス、牛乳、野菜ジュース」を買いました。(買い物担当分)

調理の日の様子は、「早稲田新聞」を作って、教室の壁に掲示しています。

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俺様が選んだ写真付き〜♪

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俺様が書いた記事

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日本語としては ちょっと足りない言葉があるけれど、俺様が伝えたいことは書けてるよね。

この文を読んでわかると思いますが、俺様の障害は〜重い方です。
英語がちょこっとできるからといって、方程式がとけるからといって・・・
得意な事が 1本、1本の木のように独立していているので、信号がつながっていません。
私たちの脳の中には それぞれの信号を統括している総合指令のような部分があるのですが、この部分がうまく動作していないのでは?という事です。

得意なことがいくらあっても無駄だ〜と教育を否定する方もいるようですが・・・
私は 教育に無駄なことは無いと思っています。
教育を振り返ってみると、普通学級に通っている子供達が当たり前に受けられる授業の内容を、
障害があるからと受けさせてもらえない授業内容が 障害のある子供達には あまりにも多くあります。
特別支援教育がスタートしてから ずいぶんと時間がたちましたが、私たち親の体感では、あまり変化を感じられないのは・・・
システムが大きく変わっても、授業の内容に変化を感じないから?ではないでしょうか・・・

まこちゃんは 小中一貫校日野学園で 英数理国社の5教科の授業を それぞれの生徒の能力に合わせて特別支援学級で受けましたが(中1の頃)、とても良かったと思います。
特別支援学級では 校長先生の判断で 授業内容を豊かにしてもらえましたが・・・
特別支援学校の高等部では「しばり」が大きいので、「就職に向けた内容」が強く、「教科の学びは ほとんど無い」のが実情でした〜
誰かが疑問に思っても、文部科学省で内容や時間が定められているので、しばりが大きく、何ともしようが無い感じで、とてももどかしく思いました。
学校の先生達も、昔からやってきた方法を変えたくはない=負担が増えることはやりたくない感じで、あまりにも古く、大きく、厚く、重い壁でした。
将来、変化が来る日は 来るのだろうか・・??と感じています。

学校で できない事は、親が自分たちで気づいて・考えて、子供のために家庭で作り上げていく
それが、この先も 当分 続くのかな〜と感じています。

我が家では、まこちゃんの得意なことを優先して伸ばしていくことで、苦手感の強い部分も 少しずつ伸ばそうと努力してきました。
得意なことを伸ばしていくことで、混乱が強かったことが弱まったり、感情が穏やかになったり、まこちゃんにとっては よいことがたくさんありました。

障害発症時には 「一生、言葉は出ない」「親の顔もわからずに一生を終える」など、あまりにもひどいと思えることを精神科医(当時、武蔵野市の嘱託医)に言われましたが、
遅い時期ではありましたが(6歳半) 療育をスタートできたことで、いまの穏やかな生活があると思っています。

東京都文京区では とても早い時期から「早期療育」を行うプロジェクトを始めていると筑波大学付属大塚特別支援学校の支援部の先生にお聞きしました。
「早期療育・早期支援」は子供達の一生を左右するくらい大切なことです。
早期に、医療機関、相談機関、支援機関に相談し、どんな支援を受けられるのか、療育を受けられるのか、たくさんの情報を得て下さい。(各機関の情報をまとめるのは 親がすることになりますが・・)
決して、「一人っきりで苦しまないで・・」ください。

障害のある子供を育てていると たくさんのことが起こりますが・・ 
私は「まこちゃんの親だからがんばる・・まこちゃんへの愛でがんばる。」ただ、その思いでした。

家の近くの清水坂公園に 5月の鯉のぼりが泳ぐのを見ながら・・・ 
まこちゃんの成長がこれからも続き、幸せに みんなに好かれる人生を送ってほしいと願っています。