前回の続きになります・・・外見が「頭悪そう」というのは、私の顔の作りが頭の悪そうな形をしているのだと思いこみ、形は変えられないので、どうすればよいか悩みました。喋りが致命的に下手な私は、喋ると余計にバカっぽく見える。だから、顔や喋り以外の部分でカバーしなければ・・と、必死になりました。昔から私は、「周りからどう思われているか」をすごく気にします。今までの記事にも、そういったエピソードを何度も書いたことがあると思います。それはきっと、幼い頃からずっとそうだったのですが、この通知表事件が、さらにその気持ちを強めました。高い学歴や、多くの資格を得ることに異常にこだわったのも、そういうことがあったからです。顔もバカ、黙っててもバカ、喋ってもバカ、ならば学歴や資格でカバーするしかないじゃないか・・・と。「どう思われてもいいじゃないか」「周りの目を気にするな」と言われることもあります。それはたぶん正論だとは思います。でも言うのは簡単だけど、そんなに簡単に出来ることじゃない。周りの目を気にせずに生きたほうがいいってことは、自分でとっくに気づいています。もう何年も前から「バカだと思われてもいい」「気にするな」と自分に言い聞かせながら生きていますが、それでも気にしてしまう。そんな自分にまた悩む。そこに他者から「気にするな」と言われると、「分かってるけどできないんだ!」と、また悩む。善意のつもりで正論を説かれても、かえって追い詰められることがあるんです。周りを異常に気にする性格にいたるまでには、そうならざるを得なかった辛い経験があります。辛い経験の記憶が繰り返し襲ってきて、そこから抜け出すのは、たくさんの時間と努力が必要です。「気にするな」のひとことで解決できる問題ではありません。