言葉のない自閉症児の学習①

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Nice!

ツヨの学校には個別指導の時間が
毎日一人につき20分あります。

先生と一対一での国語と算数。

ツヨの発達段階に応じた学習を
反復練習のスモールステップで進めてくれます。

その根本にあるのは「親の願い」です。

実現不可能な、こんこんちきなことを言えば
先生も「それはできない」と言うでしょうが、

「コミュニケーションの手段を身につけさせたい」

という私の願いは
先生の作った学習目標に
しっかりと反映してくれています。

すらっとお話したり
計算ができたり
そんなことはツヨはできるようにはなりません。

ただ
長い人生の中
少しでも自分の思いが伝えられるといいなと思っています。

発達段階と学習の内容をとても簡単にまとめてみました。

小1 指差し・ちょうだいを教え、できるようになる
    コクンとうなづけるようになって意志の疎通が少し図れるようになる  
    ひらがなは読めないけれど自分の名前をひらがなで書く練習をひたすら
毎日する
    耳から聞いて物に名前があることに気づく
    

小2 五十音の簡単なかたちのものから書く練習
    単語と文字の関係は恐らくわからない

小3 あ、い、う、(え)、おの母音の発音ができる 
   名前を呼ぶと手をあげて「はぁー(い)」
   こちらが口元を隠しても五十音が聞き取れるようになってくる
   マカトンで「楽しい」「好き」「頑張る」「国語」「算数」などのジェスチャーを覚える

小4 五十音の音と形をすべて覚える。
    発音も促せばするが、子音の違いはこちらはほとんど聞き取れない   

現在小5。

物には名前があることはわかった
五十音もわかった

でも
名前はすべて決まった文字の単語になっていて
言葉はすべて文字で表すとこができること

それを知りません。

字を書けないかたでも
流暢に話すことはできますよね。

でも話せないツヨには
文字で表すことが
コミュニケーションの大きな大きな役割になるのです。

単語をどれだけ文字に置き換えて覚えることができるか。

無理は禁物です。
イヤになってしまう可能性もあるので。

学校でも課題を明確にして
ツヨを見守ってくれています。

学校で先生が選んでくれた新年の書初めのお題は・・・

昨年は
「こえ」(声がたくさんでるように)

今年は
「ことば」(内言語がふえますように、かな)
でした。^^


スクールバスを待つツヨ

続きはまた・・・

いつも応援ありがとうございます~T T