自閉症児を抱えた震災被災者の気持ち

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東北地方の大震災に関するニュースを連日食い入る様に見ています。被害に遭われた方、あまりに気の毒で言葉もありません。物流で孤立して今なお必死に支援を待っておられる方々に、一刻も早く支援物資が届くよう祈っています。今朝の新聞に、自閉症の子供を抱えた被災家族の記事が載っていた。障害の特性ゆえに避難所に入らず、車で寝泊りしていた・・との事。新潟の地震のときも、同じようなケースが報道されていたと思う。おなじ自閉症の子供を持つ親として、心中察して余りある思いだ。もし、自分たち家族が被災していたら、間違いなくその家族と同じ行動を取っていただろう。避難所には、行きたくても行けない・・。避難所は全員が被災者。ただでさえ悲しみと絶望でぎりぎりの精神状態であるはず。そんな中に自閉症の子供を連れて行くということは、子ども自身のストレスに加え、被災者が必死で押さえ込んでいる負の感情を爆発させかねない・・。とくに我が家のYOOのように、同じ事をずっと言ったり、時に大声を出すタイプの子は、避難所生活は全く無理だと思う。家族ごと孤立する道を選択するしかないだろう。自然災害の脅威は、この国に住んでいる以上避けられないと思う。自分たちが被災したときの覚悟は普段から持っておかなければならないと痛感した。自閉症家族のみならず、被災者の置かれている状況を考えると本当に胸が痛む。遠く九州で普段どおりの生活をしているのが申し訳なくさえ感じられる。被災者に対し、軽々しく「頑張って」などとは言えないだろう。とにかく、生き抜いてください。