本日結婚記念日なのでした。特に何をするでもなく、だらだらと過ごしています。ところでうちらの結婚のいきさつは、私の実家から通勤範囲内のところに就職先が決まった彼が、うつで引きこもりで実家住まいだった私(病気療養中だったのでニートとは言わないらしいです)のところに住むことになって、「結婚しましょう」と『私の母』に言われたことです。彼は「分かりました」という感じで、あっさりと了承されました。結婚式はイヤだという二人の意見が一致し、入籍するならば五月五日がいいなと何となく思ったので、私はそのように主張しました。あれよあれよという間に入籍の日取りが決まった後で、「ところでプロポーズっていつしたらいいんだろう?」と、彼は途方に暮れた声で呟きました。うちの母がいなかったら、うちらの結婚はどうなっていたのか、甚だしく疑問です。母としては、彼をのがしたらうつでアスペルガーの私には相手が見つからないと思ったので、私が愛想をつかされないうちにさっさと結婚させたかったようです。私の結婚の秘訣は、何事もなあなあで流されがちの彼の性格と、彼を流すだけの猛烈なパワーのあった母にあると言えるでしょう。結婚後、私があまりにも家で堕落していることに耐えきれなくなった彼に急かされて、自分なりにできることを考えて、このアスペルガーブログを作り、自己分析に励み、就職に臨んだのでした。その結果、私が普通に働けないことに彼は納得したようです。私に家事は難しいとの母の判断により当初同居していましたが、彼の転職や勤務先移転に伴い二度引越をして実家を離れ、現在に至ります。家事力は現在進行形で誠意向上中、だと思いたいです。私は家事の中でも片づけが特に苦手なのですが、彼がほとんどヘルパーのような働きをしてくれるので、何とかなっているように思います。ちなみに彼の両親は、うちらが付き合っていたことすら知らずにいたところ、いきなり彼がうちの実家に住むことになったと報告したもので、大変ご立腹の様子でした。彼は意に介した様子が全くなく、私はなすすべもなくぼんやりしているしかなかったのですが、うちの両親がフォローをして何とかなったように思います。アスペルガーの結婚の秘訣を聞かれても答えることは難しいですが、私の場合には周囲のお膳立てが上手くいったと言えると思います。無理をしても結婚生活は幸せに続かないと思うので、うつやアスペルガーについては、障害名は言わないまでも、生活上の問題点については打ち明けておくとよいと思います。細かな問題点は一緒に暮らしてみないと分からないことなので、何となく普通と違うかもしれないということを大まかに言っておくくらいでいいと思います。うちなどは、「こんなののどこがいいの? 本当に何もできない変な子だって分かってるの??」と、母が念入りに彼に尋ねていました。酷い現実ではありますが、彼が真実を実感するにはさらに数年を要したように推察されるのでした。