1番。な話

7
Nice!

今年はインフルエンザの大流行で運動会が中止になった。それでは忍びないという園長先生の粋な計らいで運動会みたいな大規模ではなく若干はしょった会を開いてくださった。やるなあのヒゲおやじ。園児全体の体操・かけっこ・お遊戯・リレーとどこをはしょったのかわからないほどボリューム満点の会だった。ひな坊は去年とは全く違いみんなとのお遊戯もいやがらず完璧にこないしていた。成長するもんだ。さて、負けることがとても嫌なひなママそっくりな負けず嫌い園児ひな坊。問題はかけっこ・リレーである。超多動時代に鍛え上げた足腰といえども5歳にもなると運動能力の差が出るので足の早い子と同じ組になってしまうと勝つかどうか微妙である。参加することに意義があるといえどもやはり勝ってほしいというのが親心でドキドキしながら出番が来るのを待った。しばらくするとひな坊登場。なんと!クラスでも背が高く足の早いで有名なケンちゃんと同じ組だ。緊張のスタート!おっとケンちゃんがややフライング気味でスタート!ひな坊はその後を追う!なるほど。最後のストレートで差すつもりやな!っと思った瞬間。ひな坊大ショートカット!(汗)場内どよめく。というか大爆笑。そのままリードを保ったままひな坊余裕の1着(泣)笑うひな坊。あっけにとられるケンちゃん。ひな坊の負けず嫌いぶりには脱帽である。なんにせよ1番が1番(あほな親)会が終わってひな坊を迎えにいって僕の顔を見て駆け寄って抱きついてきた。緊張の糸が切れたのか僕に抱きつきひな坊「ぼくつよかった。ぼくつよかったの。つよいの。」と泣きながらつぶやいている。これには心が痛む思いがした。たぶん、運動会の前から「かけっこ1番になれよ!」と何回も言っていたので勝たなければならないというプレッシャーに押しつぶされそうになっていたみたい。そんななかでのショートカット。そんなつもりは無かったのだが親の何気ない言葉で子供は敏感に素直に感じ取っていたのがよくわかった。ちょっと切ない今年の運動会でした。もっと考えて発言せなあかんなぁ・・・反省。