今のところはまだ、例年の冬の季節性インフルエンザ流行のころほどの勢いもない。発熱者の中にぱらぱらとインフルエンザ迅速検査で陽性者がまじる程度。流行の初期はそんなものである。流行が進むにつれて受診者の総数が爆発的に増える。そして、まるで一般の感冒と見分けのつかないような軽症者にも迅速検査陽性が出るようになる。現状では、周囲にインフルエンザの患者がいないという人では、迅速検査をやってもやっぱり陰性である。迅速検査陽性の人はかならず周囲に具体的にインフルエンザの患者さんがいる。これが、どこからともなく、何の縁もない人から知らない間にうつされている人が増えてくると、本格的な大流行が始まったということになる。まだ、そこまでは行ってない。でも9月にインフルエンザの話をしていること自体が例年にない事態ではある。