午後からK市の小学校にて校内研修でお話をさせていただきました。テーマは「発達障害の理解と支援について」特別支援学級もことばの通級教室もある学校ですので、発達障害のお子さんについての理解が学校全体でもすでに進んでいる印象でした。日頃から、通院中のお子さんについてやりとりをさせていただいているケースもあって、クラスの中にいる発達障害のお子さんたちを具体的にイメージしながらの質問もあり、先生方の熱心な取り組みのあり方が伝わってくるようでした。校長先生から次のような感想をいただきました。「行事の練習のときに椅子を投げて暴れてしまう生徒を押さえつけようとして、よけいにひどく暴れてしまってどうしようもなかったことがある。今になって思えば、他児からのちょっかいにキレてしまった結果だった。その子の暴れる行為をなんとかすることにしか気持ちが向いていなかった。暴れてしまうことでしか自分の気持ちを表せなかったのかもしれない。今日の話を聞いて、教師としての自分の理解のなさと不手際のせいだったことに気付き反省しなければならないと思っている」発達障害のお子さんたちの「問題行動」と呼ばれているものは、確かに周囲の大人の対応ミス・支援ミスから生じていることが多いかもしれません。子どもたちの特性をよく知っておく・理解しておくことで、問題になるような行動を予防したり、適切な行動に置き換えていくことが可能になります。先生方の理解がお子さんたちをよりよい方向に導いて下さることを期待して、今後の連携をまた一層進めていきたいと思ったことでした。