子育てプリンシプル「“子育てブラックジャック”待望の初単著!!」ABAや行動分析で知られる奥田先生の著書です。「*本書には親にとってシンドイ姿勢を求める提言など、カゲキな発言が含まれています」そうです(笑)「子育てブラックジャック」の本はなかなかの面白さでした。「これは育て方の問題が大きいなあ」「お母さん(お父さん)が変わってくれるといいのだけど」「お子さんのことを本当に理解されているのだろうか」・・・診療しながらお父さんやお母さんの子育ての姿勢を「?」と思ったり、「さすがにそれはまずいんじゃないかな」などと思うことは少なくありません。でもさすがに「親が悪い」「それは間違っている」とストレートに言えるかというと、なかなか難しいものです。遠慮して言わないというわけでは決してなく、いろいろな方法で必要なことはお伝えしていく努力はしています。ストレートな表現を使わなくても、キャッチできる親御さんは必ず変わっていくものです。変わっていただけるのだったら何でもするよ!くらいの意気込みを持って一生懸命お伝えするわけですが、できない言い訳のオンパレードだったり、愚痴や批判や責任転嫁発言の連発だったりすると、さすがに意気込みも萎えてしまう。そんな時は、お子さんにとって何が一番良いのか、もう一度原点に戻り、気持ちを立て直して、そこをなんとか!と再度踏ん張ってみますが、なかなか簡単には解決せず、砕け散ってしまうことも多く・・・厳しい現実(泣)「お家でも工夫してみてくださいね」と申し上げたら「えっ!それって私が考えなきゃいけないんですかぁ?」と言われてビックリしてしまったこともあります。ストレートに言わないとわかってもらえないタイプの親御さんが増えてきている印象もあります。時代の変化でしょうか・・・診療のスタイルも変えていかなければいけないのかもしれません。子育てブラックジャックの提言は、こんなにストレートにモノが言えたらどんなにいいか・・・と思ってしまうほど、子育てに必要なことを大胆かつ「カゲキ」に表現してくれています。奥田先生ご自身も書いていますが「実際の親子の問題は百人百様」。結局、一つ一つの問題に一生懸命向き合って、一つ一つ答えを探していくしかないということでしょう。