記憶力の不思議。

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Nice!

前記事の中学校の話ですが、今回は記憶力のお話をしようと思います。「学校生活は平和な日々だった」と書きましたが、言い換えれば「何も無かった」ということ。数ヶ月しか通ってなかったし、親しい友達もいなかったので、良くも悪くも、思い出がほとんど無いのです。父の転勤でその中学を去ってから20年以上経っていますが、この20数年の間、私は当時のクラスメイトのことを考えたりしたこともほとんど無いし、彼らに会ったりお話したことも、一度もない。それなのに、私はこの時のクラスメイト(39名)の名前を、今も全部フルネームで覚えているんです。紙に書き出してみたのですが、39名の名前がスラスラと出てきました。ついでに彼らの出席番号や席順も全部覚えています。全然親しくも無かったし、特別な思い出もないし、その土地を離れてから一度も会っていないのに。このまえ病院で頂いた冊子(「アスペルガー症候群を知っていますか」)に、次のような記述がありました。『学校などで友人や教師の名前、誕生日、クラスの配置や教室の広さなど細かく覚えていることがあります。沢山の情報を集めることでなんとか予想外の事態を避けようとしているのかもしれません。友人の名前や誕生日を覚えているからといって対人的関心が強いとは限りません』私は予想外の事が苦手だけれど、別にそれを避ける為にたくさんの情報を記憶しているわけではない…と思うのですが…。でももしかしたら無意識にそうしているんだろうか?ここの部分はちょっとよく分かりません…でもそのあとの、『覚えているからといって対人的関心が強いとは限りません』という部分には納得です。