前の記事の続きになりそうな話題で恐縮です・・・世の中には本当に愚かで恥知らずな人間がいる。障害者や社会的弱者を見下すことで優越感を得たい人が世の中にはたくさんいるという悲しい現実を本当に目の当たりにしてきた方は多いと思います。そういう私たち親子も一歩、外に出れば、そういう視線や言動にどれだけ傷つけられてきたか数え切れません。のび太が幼い時のあれこれは今までも記事にしてきました。さすがにのび太ももうすぐ11歳。幼い時のような奇異な行動は大分、少なくなってきましたし、多少「人の目」を意識するようにもなりつつあるし・・・しかし、そこはやっぱり自閉圏アスペ族ですからマイワールドに入り込んだら独特な世界を醸し出しがち・・・先日、のび太と図書館へ行った。新刊コーナーにのび太の好きな折り紙関係の本が入っていて床に座ってコーフン気味に見ていたのび太。「おお!すげ~! ・・・ああ・・・鶴を変形して作るのか~なるほど~ ・・・おお!これ、チョー難しそう~!」なにやら折り紙ワールドに突入・・・私は別のコーナーへ。すると、私の後ろのコーナーから♪う~さぎ~さん、ねこさん、くまさん~よ~♪と、今、のび太のお気に入りの「タンスに○ン」のCMソングが聞こえてきた・・・(知ってますか?)え?と思って後ろをのぞくと、のび太が大人用の漢字の本を見ながら歌っていた。ああ、なんだ~のび太ね。「のび太、図書館だから小さい声でね。」「は~い!」と、クレヨンしんちゃんの口真似で返事をして、児童書コーナーの方へ行った。しばらくすると・・・のび太のささやくような声がする・・・なにやら独り言・・・というか、大好きなお笑い芸人さんのネタをブツブツ語りだしたり、おそらく歴史の本を見ているのであろう、戦国武将の名前やら年号やらが断片的に聞こえてくる・・・小声でブツブツファンタジーに浸かってしゃべってる・・・すると、本棚をはさんで私の向かい側にいた人が「○○ちゃん、ちょっとおいで」と、自分の娘らしき幼稚園くらいの子供を呼んだ。母「ここにいなさい」娘「ノンタンの本、見てる~」母「いいから、ちょっとここにいなさい」娘「やだ~本、見てる!」母「じゃあ約束して! あのお兄ちゃんのそばに行っちゃダメよ!」娘「どうして~?」母「とにかくこっち側の椅子に座って読んでなさい!」・・・・・えええ?あのお兄ちゃん、って・・・?児童室を見ると、そこにはのび太しかいない。あのお兄ちゃんのそばに行っちゃダメよあのお兄ちゃんあのお兄ちゃん、って、家の息子のことでしょうか?何か、オタクの娘さんにご迷惑をおかけしましたか?ただ、独り言を言っていただけですけど・・・耳障りでしたか?だったら「ちょっと静かにしてね」って一言、声をかけて下さればうちの息子は理解できますけど・・・別に家の息子は知らない女の子を取って食ったりしませんけど・・・危険性は皆無ですけど・・・心臓が、痛かった・・・のび太が小さい時はこんなこと、何度もあった。でも、そのたびに、「デパートや病院とか知らない人がいっぱいいるところでは大きい声を出しません」とか「知らない人に話しかけたりしません」とか教えてきました。でも、今回は知らない人に話しかけていないし、のび太は小声で話していたし、何にものび太は悪くないのだ。~~~図書館や病院みたいに知らない人が たくさんいるところでは 独り言を言うと、嫌な気持ちになる人もいるから 我慢しよう~~~・・・って言えばいいのかな?どうにも腑に落ちない私はその言葉を心の中でもみ消した。のび太は何にも悪くない。悪くないのにどうして他人に避けられなければいけないのだろう。