支援体制が0から始まる高等部と感じるとき・・・

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Nice!

P1000472-1.jpg前のブログで双子の母様から 私が感じていた事と同じコメントを頂いて、お返事を書いていたらとても長くなってしまいました。それで・・ブログの方にアップすることにしました。・・・入学してまず始めに感じた違和感は「支援が全く無い印象」=それも普通学校の普通の状態よりも さらに何もない! ここは学校なのですか? 託児所ですか?? という印象が強烈だったことです。入学式も体育館までの→(矢印)の表示も無く、参列している在校生の中でも特に重度の子への支援は後ろからちょいちょいと声をかけたり肩をたたいたりする程度で・・行動への支援は手薄でした。入学する生徒の保護者席では「な〜んにも支援しないで放っておくんだ・・・あれ?先生いたの?いても何もしてないじゃない・・・あ〜どうなってるの?この学校は・・・」と憤りが入った声が真後ろから大きな声で話しているのが聞こえました・・・。1年生の集合写真の時も、はじめから手順が組まれていたわけではなく、行き当たりばったりで物事をしている先生の様子を「行動観察」していました。生徒の真横にある 必要の無い椅子は どの時点で誰が気が付いて片付けるのだろう??見ていると 気づいても 横にあっても=椅子をよける先生はいません。あまりの手順の悪さで 集合写真を撮る時間が長くて長くて・・・生徒がいらいらして放浪しだしたり落ち着かないでいらいらしだしたら〜それは学校の先生のせいだよね〜と思わずにはいられないほど、時間がかかりました。普通の学校なら数1〜2で終わることが 何分もかかるんですね・・・先生が右往左往しているから生徒も落ち着かなくなってしまうのは仕方ないんだろうな〜と・・・まこちゃんは椅子に座っていたので落ち着いて待っていました=立っていたら=絶対に逃げてしまって戻らなかったと思います。椅子に座れたのは 入学式の前に担任の先生に「集合写真では逃げていってしまうかもしれません」とまこちゃんの情報を先生にお話していたので、先生がまこちゃんに声をかけて座るように促してくれたからなんです。先生に情報を伝えたことは 先生が的確にやってくれる=その安心感は入学式のその日からありました。なので・・・このギャップが理解できないんですね・・・どうしてなんだろう?と。。。2〜3週間、先生と管理職の先生の動きを「行動観察」していて思ったのは「必要とすることを 必要とする分だけ ノートやレポートを作って、 保護者自身が子供に必要な支援の内容を 事細かに書いて=どのようにしてほしいかを要望し、具体的な支援の内容や方法も書き記して、保護者が先生に要求する必要があるのが=高等部らしい・・・」という事でした。なので、私はこの2〜3週間の間に 先生とスカッシュのように「先生 これはどうですか?」とか「こんな風なところが〜こうなのですが学校ではどうですか?」とか、情報の交換や情報の確認を続けていました。担任の先生は一生懸命に応えてくれていました。その日の朝に連絡帳に書いたことは、即、担任の先生と学年全体の先生や担当をしている先生に連絡が行って、帰りまでにしっかりと回答が返ってきて対応をしてくれます。必要な支援は 自分から手を挙げて 先生と情報交換をしながら支援体制を決めていく。それは就労に移行するときの親の心や行動も そうなっていかなくちゃいけないんだな〜という心の準備かもしれません。でも=初めての親にとっては それは「知らなかったよ〜(涙)」で不安になるのが当たり前です。そこのところを「私が気づく」まで放っておくのではなく、最初の時点で保護者に「わかりやすく説明」するという 手順が抜けているのだと〜それも感じて先生にお話していたところです。入学前の説明会も とても「視覚支援」を知っている状態とはほど遠く、連絡帳の大きさも それを入れる袋の大きさもわからないほど・・・説明会の一番前の場所で 「こんなので〜す♪」と先生が振ってみせて、それで終わり=現物の確認をさせてもらえない。ウォールポケットを作る「布」を買ってきてください=と学校から指示が出されても=現物をちらっと遠くから見せただけで、現物をさわったり見たりできないので、布の厚さや質感は不明〜でも「子供が縫いやすい厚さの物を用意してください」と平気で指示をしてしまう・・・。そのことも担任の先生にお話をしたら「それは困ったでしょう!」と私の困り感をすぐにわかってくださって、担当の先生に伝えておいてくださると・・・でも、現物は出てこない・・・普通の学校と違うことも多いけれど、子供の情報や保護者からの情報を ものすごく大切にして確実に伝え、検討し、実行していってくれる〜それは 今までに無い強い安心感でしたが、何でも「謝る」ことが先生の通常になっていて「それは 係の先生に伝えておきます。」という返答がものすごく多いこと。受け止めるけれど、口頭で聞いたことには回答はいつ来るのかわからないこと。連絡帳の時は=担任の先生なので対応は早いのですが、学級の用事と、学校全体に関わる検討事項と、都の特別支援教育全体に関わること に分けて話をしているつもりですが、「検討してみます」との後は いつ回答がくるのかな?途中経過はどうなっているのかな?という確認をどう入れたらいいのかな〜〜〜??と・・・私自身も まだ学校の体制に慣れていないので、文句ばっかり言ったり、先生を批判してばかりはいられないわけなんです(汗)スムーズに 物事が通じ始めるまでには まだ時間を要しそうですが、こちらから発信している情報量も多いので、学校の方では 「情報を整理する」にも時間がかかると思います。私の正直な気持ちをブログに書きました。まだ2〜3週間のことなので、これから学校とキャッチボールをする中で いろんな変化が出てくると思います。でも、学校の第一印象が「何もできていない学校」というのは どうかな〜??と感じます。保護者のほとんどの方は 学校とのキャッチボールの仕方を知りません。学校や先生が いくら声高に「何でも言ってください」と言っても、保護者は方法を知らなかったり、普通学校で「しいたげられてきた」「がまんを強いられ続けてきた」時間が長くあったという方もいます。「言ってください」と言っているから=学校の義務は果たしている=という物では無いと思います。どうしたら、学校と保護者が上手にキャッチボールできるようになるだろうか・・・学校といっしょに考えていけたらいいな〜と思っています♪保護者へのスタートのコミュニケーション等や 手順の考え方についても、校内委員会に保護者が参加できる(数回でも)形がとれたらいいのにね〜と思います。そうしたら、入学当初の不安やいらいらは緩和されるんじゃないでしょうか・・・。個別指導計画の作り方についても、D学校は 3学期制で3学期分の通信簿が出ますが、個別指導計画は「2期制」で作るそうです。じゃあ、保護者は 何に対しての評価を判断すればいいわけ??という基本的なところも不明に感じました。拠点校がこの状態で 地域のコーディネートをされては「地域の教育行政に影響がでる」ことも心配ですし、私が一昨年前に都教委(管理職)からS区の教育委員会にお話を頂いた「3学期制の学校には 3学期分の個別指導計画が必要」という話とは違っているので=現在、都教育委員会の見解を学校の方で確認して頂いています。これは学校がどうの〜という話ではなく、制度の話で見解がはっきりとわかって都全体が同一の見解であれば良いことだと思っています。学校の中で作る計画が2期制であることに何の問題も感じませんが、保護者に出される計画が3期には3期の評価が出ることが当たり前なのだと感じています・・・普通学校の特殊学級(特別支援学級)では 5月のGWあけくらいには保護者に個別指導計画が示され、保護者の要望と学級の先生の考えとがすりあわされますから、高等部の2期の計画が示されても、保護者には意味がわからない物になります。また、高等部では 特別支援学級の時期には個別指導計画は出されず、1期の物がでるのは夏休みがもうすぐという時期と伺って=「個別指導計画の意味が無い」と感じました。対応が遅すぎです。これらが出る時期についても、学校の実情を実際に見て、都教委の方に対応を考えて頂こうと思っています。このまま指導計画が1学期が終わる頃にしか出ないということであれば=普通教育の学校に コーディネーターとしてアドバイスなんて不可能なんじゃないかと思うんです。普通学校の特別支援学級の保護者はそんなに「甘くない」ですから・・・。このような制度に関する面では特殊教育の方が=普通教育よりも対応が「遅れている?」という印象を持ってしまいました。特殊教育の先生達が「特別支援教育は普通学校の中のことだけで自分たちは関係が無い」と言っていた時期が長くありましたので、対応も遅れがちなのかもしれません=といってもこれは第一印象のようなものなので、学校をよく知るにつて、私の感想も違ったものになっていくこともあると思います・・。まこちゃんにとって 何をどう学ぼうか?と考えて入った学校なので、小学校よりも 中学校よりも「学力が低下」し「行動が低下」しては高等部の意味がありません。しかし=文部科学省で作られた指導要領があるので、普通学校の特殊学級のように 普通教育と特殊教育の子供にとって良い部分をミックスしたカリキュラムの設定はできません。また、逆に 普通高校に特殊教育のような幅をもとめられません。毎日1時間「国・数」の授業がありますが、純粋な「国・数」に使われているか?というとどうもそれも不明で「生活単元」や他の単元とごっちゃに使われている=ちまたの特別支援学校と同じやり方を感じています。これでは・・・国語力も算数力も 低下が止まらないのでは?という印象はとめられません。となると 国数の力を維持して発展させるのにはやっぱりそれは=家庭力=なんだろう・・・と思うんです。いま学校では 毎週の予定を書いたお便りを作ってくれていますが、それは直近の計画です。「普通学校のように毎月のおおよその見通しを作ってくれませんか?」とお話をしたら、「それは年間計画で出ます」というお返事。1年と1週間の間が 開きすぎですってば・・・(汗)「学校だけで教育を行っているわけではありません。家庭でも学習の支援をしています。学校が月間計画でどのような教育計画をしているかを知ることで、家庭では 学習支援計画をたてることが可能になります。1年の年間計画で 見通しを理解しろというのは 不可能でしょう?学校の先生のようすを見ていると、「今日は何しようかな〜、明日は何しようかな〜」という感じで授業計画をしているようにも見えます。それでは困るんです。月間計画を出して頂くことで、教育計画の骨子ができて ぶれない教育ができます。検討してください。」とお話しました。・・・本当は 保護者が言うことじゃないんですけど・・・学校で「何ができて、何ができないのか」を知っておかないと 家庭での計画も立てられない。学校と親がキャッチボールをする前の 前段階のことかな〜と思っています。ブログに間違えて授業参観と書いてしまっていましたが、実は「家庭訪問」がありました。先生といろんな話をしましたが、終わってから、 あれはどうだったんだろう?とか、こんなことを聞いておけばよかったな〜とか・・・後になってみて いろんな事を聞いてみたいと思うようになりました。保護者として親としての私も、高等部に入れて、安心感はあります。先生からのいじめや虐待はないし、まこちゃんの行動の特徴を観察してくださって 行動を見守りながら、次の子供の行動をを予測して 支援を少なめに 適宜に与えてくれるのは 先生の専門性や経験の深さを感じています。何よりも まこちゃんが先生を信頼し、安心して 心をゆだねていることに 心から安堵しています。まこちゃんはもちろん、私もパパも D特別支援学校で良かったね♪と話しています。