入学から一週間。ツヨに一つの変化がありました。療育センターで3年間、ほとんど白米のみを、ふりかけや海苔で食べていたツヨ。おかずは口にしませんでした。こだわりというか、本人も無意識の、一つのパターンだったのでしょうね。おかずは無視する。みたいな。小学校の給食が始まった日。いきなり、鳥のてりやきを全部食べたそうです。ええっ!バクバクと。家では食べないヨーグルトも。二日目。まぐろチーズカツを食べました。ええっ!そして初めて給食でイチゴを食べました。三日目。大好な焼きそば。お代わりくださいと、ジェスチャーで要求できました。しかし、焦るあまり、両手で手づかみ・・・。家では食べないゼリーも完食。四日目。さばの味噌煮を食べました。えええっ!しかも今日は家で、生まれて初めて、目玉焼きをバクバクッ・・。何でしょう・・・。偏食はどこへ・・・。でも今まで明らかに塩気だけしか好まなかったのが、味覚が発達してきたように思います。世の中には、おいしいものがたくさんあるのに、この子はその楽しさを味わうことができないのか。そう心を痛めていました。が、食べることの楽しさ、おいしさ、幸せ。充足感。それを得てきたように思って、目玉焼きを遠い目で、しかし舌に神経を集中して、必死に食べる姿を見て、嬉しくて目頭が熱くなりました。また「ばっかり食べ」の偏食に戻ってしまうことも、あるかもしれません。でもおいしかった記憶はどこかに残るはず。「人並み」というと語弊がありますが、一つ、当たり前の生きる楽しみをやっと獲得し始めた・・・。そんな気がします。 ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓