マナのほうかカナのほうか分らなかったけれど、当直明けの午前勤務を終えて昼休みに当直室のテレビをつけたら、白衣の若い男と病院らしき背景で寄り添ってなにやら語っていた。症例検討会をやっているようには見えなかったし、たぶん私的なことを語り合うシーンだったのだろう。これが悪評高いNHKのドラマかと思った。むろん当直明けで神経が立っているときだったし、同業者がマナだかカナだかと仲むつまじく語っているシーンなんていろんな意味で腹が立つばかりだから消してしまった。しかしあの番組枠はどうしたって、構造的に、面白くないドラマを放送しなければならない宿命にはなっているんだろうと思う。朝と昼に15分ずつ緊急放送用の時間枠を確保しておこうという、公共放送ならではの苦労は理解しようと思う。撮りためておいて細切れに放送しておけば、一度や二度放映し損ねても編集でつじつまは合う。そこそこ時間埋めになって、しかも潰してもそれほど苦情は出なくて、といったそこそこ路線を狙うべき番組ではあるのだろう。そうはいっても、だ。ちょっと悪評たちすぎじゃないか?マナカナはもともとNHKが発掘した素材ではあるしどう潰そうと勝手だと言われればそれまでだが。