光とともに…自閉症児を抱えて?

38
Nice!

昨日、書店で最新刊を見つけました。光とともに…自閉症児を抱えて?篠原涼子さん主演のドラマでご存じの方も多いと思います。私もあのドラマを見ていた頃は「自閉症って大変だなあ〜」と他人ごとのように思っていました。大きなお腹をさすりながら…。これから生まれてくるわが子が自閉症だとは、思いもせずに。今回、光くんは中学生になりました。妹の花音ちゃんはもうすぐ小学生。光くんのママは、お義母さんにこう言われます。「光はまだ治らないの? いつか他の子に追いつくのかと思ったけど… 5年たっても10年たっても…ますます差が開くばかり 7つも年下の花音にさえぬかされて…」光くんのママは、発達障害は治らないこと、光は光なりに成長していることを伝えますが…「そんなことで私は喜べない! 悲しくなるばかりだわ。 ああいう子はこの先どうなるの?」ああいう子、という言葉が胸に突き刺さりながらも、光くんのママは答えました。「大人になります。 ちゃんと大人になって… 自閉症の青年になります。」私の義母もよく言います。「いつか良くなって普通になる」楽がいつか他の子に近付いたり追いついたりすることを、一心に信じているようです。でも、その一言を聞く度、私は辛くなります。今はまだいい。5歳の楽はかわいらしくて、ちょっと変な言動も「ユニーク」で済まされるから。体が大きくなって、いつか「ユニーク」では済まされない時がやって来る。その時、お義母さんは何と言うのだろう…。「光とともに…」は、フィクションですが、光くん一家とわが家はよく似てるな〜と思いながらいつも読んでいます。仕事に多忙だけど実は家族思いなパパ、いろんな思いを抱えながら試行錯誤するママ、マイペースに成長している妹思いのお兄ちゃん、お兄ちゃん思いのおマセな妹。光くんがまだ小さい頃、お葬式でパニックを起こす場面がありますが、楽もそうでした。楽もあの時、わけもわからず暴れ泣き叫び…喪服姿で光くんのママが、そっぽを向く光くんを見つめて涙を流すシーン、私もそうでした。ただ違うのは、私には味方がたくさんいたということ。お義母さんもお義父さんも、パパも、みんなで私を支えてくれた。「泣くな。大丈夫だ。俺がついてる。」と励ましてくれたお義父さん。楽が自閉症だということで、家族や親戚から責められたことは一度もありません。このことは、本当に幸せなことだと思います。光くんのママのように、家族に責められ孤独に悩み苦しんだママはたくさんいるのですから…。涙は心の浄化と言いますが、読みながら、これまでのわが家を思い出し、これからのわが家を重ね合わせ、久しぶりに泣きました。大変なことは、これからも次々起こるだろう。だけどそれを乗り越えていかなきゃ。泣いた後はちょっとスッキリして、がんばろ〜って思いました。