タンコロはいつも見てる。ボクの背中。タンコロだけじゃないね、秋桜の背中もペイスケの背中も見てるよ。それだけじゃない。学校に行けば、先生たちの背中も、友達の背中も、父兄の背中も見てる。いいところ、悪いところを問わずに見てる。自閉症だとか、そうじゃないとか、それはあんまり関係ないんだろうな。今年の年越しの際、タンコロが眠るすぐその傍で、秋桜とペイスケには、今年はボクの家族にとってどんな年なのか、どうして行こうとしてるのか、秋桜やペイスケにはどうあって欲しいのか、深夜の1時間位、懇々と話したんだよ。以前、このブログでも書いたけどね。どうも、やるべきときはやるとか、抜くべきところは抜く、ということができない。それを言ったつもりで、毎日二人の様子を見てきた。それが、どうも二人ともやり切れなくて、いつもは知らん顔してた今朝の朝寝坊のことで、ボクのカミナリが落ちた。秋桜の寝坊は、夜更かしが原因。ペイスケは寝すぎ。オヤジが朝起こしてどうするんだ、ということだった。起こしても起きないし。今朝はタンコロの学校の送迎については、ヘルパーさんが来ることになってたんだ。ヘルパーさんは時間通り来たけれど、秋桜も寝坊するし、タンコロは落ち着きが無い。今朝もカミナリを落とし、帰宅後、再度説明した。タンコロを助けてくれる人を初めとした家族の援助をしてくれる人に、迷惑をかけちゃいけないと。動きは素早く、予定が分かってるんだったら、それに向けてしっかり準備すること。そうしたボクのカミナリを落とすところを、タンコロはしっかり見てた。 遊んでいたようで、やっぱり見てたんだ。その証拠に、今夜はなかなか寝ようとしなかった。秋桜が添い寝をしても、わけの分からない言葉を発して、寝ようとしない。シビレを切らして、秋桜を台所へ追いやり、ボクがタンコロの添い寝をしたんだ。タンコロはボクの左手をしっかり握って、僕に擦り寄り、10分後には眠りに落ちていった・・・気が付けば、腕枕をしてたはずなのに、ボクのわきの下でスースー寝息を立ててた。思うに、これはタンコロのパニック。こういうときは、タンコロの言葉を捕らえながらも受け流し、目を閉じて・・・というのが一番。「今度の日曜日には公園に行こうな」とだけ言って、ボクは目を閉じたんだけど、その言葉に安心したようだった。以前からそうだけど、怒るべきときには怒るよ。状況に関係なく。理不尽な世の中だし、家族位はまともに生きてて欲しい。それが楽しければ、なおいいなと思って。家族の背中って、大事だよ。