「あああ・・・3学期が始まっちゃう~ いやだなぁ~ また、いじめられるんじゃないかって思うと、 何だかユウウツだなぁ~」今日から3学期。2,3日前頃から、ぐずり始めたのび太。初詣の時も「『今年はいじめられませんように』ってお願いする」と言うので、「そういう時は、 『いいことの方ががたくさんありますように』って 悪いことの逆から見た言い方をするといいんだよ」と、話した。「言霊」って、なんとなく、あると思う。だから、心の中ではネガティブなことを思っていてもポジティブな言葉を発することで自分に言い聞かせたり、暗示にかけたりして、マイナスな気分を払いたいと思う。そうは言っても、のび太にはなかなか理解できないだろう。嫌なことを口にして伝えてくれることはとても良い事でもある。そんなのび太に出来ること。まず、ランドセルにテレホンカードを持たせた。まだ、携帯など持たせていないし、学校にあるのはグリーンの公衆電話。で、テレカでの電話のかけ方を先日、練習しておいた。「嫌なことがあったときでもいいし、 下校のときに嫌な予感がしたら電話してくれたら 迎えに行くからね」と。そして、嫌なやつ、対処法を改めて伝授。「嫌なこと」「悪口」に対しては、とにかく「無視」。相手はこちらの反応を見て楽しむ、心寂しいヤツ。そんなヤツに相手をするだけ、損、無駄。「暴力」「物を壊す」「嫌なことをする」人に対しては、とにかくその場から逃げる。そして、先生に報告。職員室に助けを求めるのもよし。出掛けには、ちょっと涙目にすらなっていたのび太。「いじめは「侮辱罪」「暴行罪」「器物破壊」の罪があるんだ。こちらが訴えれば、警察に捕まえてもらうことも出来るんだよ。だから、のび太が必要以上に心配したり、くよくよしたりする必要はないんだよ。のび太が何も悪いことをしていないんだったら堂々と、元気に学校に行こう!」そう、言い聞かせて、見送りました。「うん。わかった。」と言いつつも、大きくため息をついたり、深呼吸をしたりとおちつかないのび太。「はいはい!口開けて~! 気持ちが落ち着く魔法のチョコだよ~」と、いつものように、チョコをひとかけ、口に入れて、登校させました。私の今年の願いはただひとつ、どうか、のび太が毎日、笑顔で学校で過ごせますように・・・