息子が卒業した養護学校には、希望者で「青年学級」というのに入ることができて、月に1度、なんらかのイベントがあります。運営は、養護学校の先生方と卒業生の父母です。息子は、友だちが居ないわけではないのですが、一緒に遊びに行ったりする友達はいません。自閉症の人たちって、友だち付き合いとかは難しいのかなとも思います。幼少期から付き合いがあるO君とも、美術部で一緒だったのですが、彼らは絵を描いている空間に、互いが必要なんだけど、お互いがお喋りしたりすることも殆ど無くて、それぞれが人のことはお構いなしで、自分の時間で動いていたようです。そんなだから、自分達で約束して一緒に遊びに行くこともないんですよね。青年学級に参加すると、そういった友だちも参加しているので、楽しみなようです。2月のイベントは、映画鑑賞でした。息子の職場には、同じ養護学校の卒業生も数名いるので、休憩時間などに青年学級の話しが出るようです。私が息子に案内ハガキを渡すのを忘れていても、職場で情報収集して帰ります^^;今回は、職場から「青年学級の映画来てる?」と確認の電話が入りました。すぐに確かめないと不安なんですよね。最近の私は、うっかり母さんになってしまってるので、その分、息子はアンテナ立てています。映画館は、電車で30分くらいの所にあるのですが、彼は電車で行った事はない場所です。「映画行きたいんだ。どうやって行くん?」と言っている彼に、「電車で一人で行けるなら行っていいよ。」と、提案すると、「分かった。」と言って申込していました。初めての場所は、一人でいく前に、私と一緒に行き方練習をするのですが、今回は、その時間も取れないので、「地図を出しておいてあげるから」と、ぶっつけ本番で一人で行かせました。電車の時刻表を見て、集合時間に間に合うように行くには、何時の電車に乗るのかなどを彼自身に確認させて、地図を持って出かけました。8時57分「あの、衣山シネマサンシャインに着いたんだ!」と電話が入りました。携帯電話は、一人外出練習には、欠かせないですね!練習なしで、地図を見て行けたことで、また一つ、息子の世界は広がりました。headlines.yahoo.co.jp