一読、痛快!発達障害の子どもたち著:杉山 登志郎講談社現代新書第1章 発達障害は治るのか第2章 「生まれつき」か「環境」か第3章 精神遅滞と境界知能第4章 自閉症という文化第5章 アスペルガー問題第6章 ADHDと学習障害第7章 子ども虐待という発達障害第8章 発達障害の早期療育第9章 どのクラスで学ぶか―特別支援教育を考える第10章 薬は必要か 冒頭のフレーズは、本書を読んだときの私の偽らざる印象です。発達障害の本でそういった印象を持つことはあまり適切ではないのかもしれませんが、意見の対立が続いているような発達障害をめぐる難しい諸問題に対して、著者があえてあいまいな表現に逃げず、自信をもって断定的な結論を述べているのを読んでいると、本当にこういう気持ちになってくるのです。本書は冒頭からアクセル全開です。