私は以前、某音楽教室で講師をしていた。
たくさんの子供たちと出会ってきたけど、
今にして思えば、あの子、のび太と同じ星の人?
・・・と思う子もいる。
一番印象的だった子のことは、以前、記事にしたので、
そちらを見てくださいね(こっちだよ)
宮崎駿のアニメが大好きだったCちゃん。
三姉妹の末っ子だった。
二人のお姉ちゃんはほかの先生の生徒さんだったけど、
担当の先生から「ユニークな子なんだよ〜」と聞いていた。
Cちゃんも元々、ほかの先生のクラスだったが、
人数が減ったために、私のクラスとひとまとめにすることになり
途中から私のクラスに入った。
「Cちゃん、ちょっとグループレッスンについていくのは大変かも」
と、引継ぎで前の先生から聞いていたので覚悟はしていたけど、
Cちゃんはマイワールドに生きる女の子だった。
初めて私のクラスでレッスンしたとき、Cちゃん、4年生。
幼稚園年中からレッスンしているので習い始めて6年目なのだが、
「右手」「左手」がわからない。
右利きのCちゃんに
「お箸とかエンピツとか、持つ方の手が右手だよ」
といっても、
C「えっと・・・私、どっちの手でお箸持ってるか、わかんない〜!」
私「じゃあ、エンピツ、もってごらん」
C「こっちかな?こっちだったかな?え〜どっちだったかなあ・・・」
・・・う〜ん・・・こりゃあ、確かになかなか面白い子だなあ〜
確かに小学校低学年までならこんな子もよくいるけど、
4年生だと、大変かも・・・
次の週、両方の手の甲に赤の油性マジックで
左手に「ひダり」(ダ、だけカタカナ)
右手に鏡文字で「みき」(「ぎ」じゃなく「き」)
と書いてきたCちゃん。
なんともけなげな頑張り方だ。
また、あるとき、小学生の子供にしては、
ちょっとデザインチックな斬新なスカートをはいてきたCちゃん。
「ん・・・???」と、思いつつ、そこには触れないでいたが、
ほかの子に突っ込まれた。
「Cちゃん、そのスカート、なんか変だよ」
といわれたら、Cちゃんすかさず
「これ、いいでしょ?ママのタンスにあったんだけど、
かわいいからスカートにしてみたの」
へ?と、思って、よく見ると、
どうやら当時、流行していたエル○ス風のスカーフ。
それを、腰に巻きつけてきたけれど、シルクだけにツルツルして
半分ほどけている。
私「Cちゃん、ちょっとほどけてるよ。安全ピンで留めてあげるよ」
というと、
C「いいの。こうするから。ほら!」
見ると、パンツのウエストのゴムにスカーフをぎゅっと押し込んでる。
私「え〜!そんなに入れちゃうと、下からパンツ見えちゃうよ!」
C「じゃあ、こうする!」
と、今度は太もも部分のゴムにもスカーフをはさんで、
スカーフブルマーみたいになった。
「きゃあ〜Cちゃん、変なの〜!恥ずかしくないの?」
と、ほかの子に言われても
「うん!かわいいでしょ?」と、
にこっと笑うCちゃん。
私「お母さんのものでしょ?お母さん、使っていいって?」
C「うん。かわいいよって。」
・・・お母さん、なんて素敵なお母さんなんだろう〜!
だから、Cちゃんもお姉ちゃんたちも伸び伸びしているんだなあ。
ある日、テレビで「となりのトトロ」が放送された次の日、
C「先生、昨日、となりのトトロ、見た?」
私「あ〜見なかったなあ〜。でも、前に見たことあるよ」
C「・・・先生だけにいいこと教えるね。
私、ネコバス、乗ったことあるんだよ」
私「へ〜!いいなあ〜どんな感じだった?」
C「あのね、○○(実際の地名)のバス停で待ってたら、
☆☆交通(実際の路線バス)が来て
『△△行きですが乗りますか?』って聞くから、
『乗ります』って乗ったら・・・なんと!ネコバスだったの!」
私「すご〜い!」
C「まっぷー先生、信じる?」
私「(ド、ドキッ・・・)信じるよ〜!
だって、Cちゃん嘘言わないもん。」
C「でもね、◎◎先生(学校の先生)はね、
『嘘でしょ?』って言うんだよ!」
私「そうなんだ〜」
C「でね、そのネコバスがね、あのね・・・・・・・・・・」
話は止まらない・・・。
多分、もう、20歳過ぎてるCちゃん、どうしているかな?
Cちゃんのマイワールド、
理解してくれている人がそばにいるといいなあ・・・。
そして、将来ののび太にも・・・ね。
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