「ねえ、お母さん、3年の運動会で僕のチーム、3位だったけどさ、
4チーム中、1位は1チームしかなれないんだよね。
確立は4分の1だもんね。
1位になれなくても、『頑張った、楽しかった』
って思えることが大事なんだよね?」
のび太小学校の運動会は5月です。
とっくに過ぎたことですが、のび太はずいぶん前の出来事を
突然、思い出して話し出すことはしょっちゅうです。
・・・実は、この言葉、昨日、私がのび太に話した言葉・・・。
のび太は幼稚園のころから、身の程知らずにも1位にこだわりがありました。
今でもかな?
確かに「優勝目指して頑張ろう〜!!!」
なんてみんなで気持ちを盛り上げれば、1位にならなければいけないんだ・・・
と、思い込むのが自閉症の特徴でもあるので仕方がないのかもしれません。
しかし、どう見ても自閉くんによく見られる、独特なぎこちないフォームで
がむしゃらに走るが空回りののび太・・・
「みんな、得意なことが違うんだよ。
走るのが得意な人もいれば、走るのは苦手だけど算数が得意な人もいる。
得意なことは、生まれる時に神様からもらうプレゼントだよ。
のび太は算数、折り紙、漢字とか
いっぱい得意なことのプレゼントもらったんだね〜。」
何度も何度ものび太に言い聞かせてきた。
でも、なかなか納得がいかないのび太。
運動会間近になると、
「足が速くなるように、練習してくる!!!」
といって、家の周りを2周くらいトロトロ走って、
「よしっ!!明日は1位になるぞ〜!!!」
と、息巻いていた・・・。
・・・・・こればっかりは、ちょっと練習したくらいで
急に俊足になるはずもない。
そして、昨日のこと・・・
どうやら、最近、休み時間に5,6人の友達と、相撲や腕相撲をしているらしいのだが、のび太はいつもビリらしい。
「どうしても勝てないんだよ〜
今まで一回も勝った事がないんだよ〜
だから、いっつもビリなんだよなあ・・・」
・・・と悔しそうなのび太。
で、昨日、あまりにも悔しげでブルーなのび太に
「6人で相撲やっていても1位になるのはひとりだけでしょ?
マラソンなんて何百人の人が走っても一人しか1位になれないんだよ。
6人いたら優勝の確立は6分の1しかない。
それに、1位になれなくても『頑張った、楽しかった』って
思ったほうが気持ちいいんじゃない?」
・・・と、話した。
・・・・・!!!そうそう!
話すだけではのび太には伝わらないかもしれないから、
書いて見せましょうか・・・
・・・・で、今日・・・おやつを食べながら、突然、言い出した冒頭の言葉・・・
たまたま、1,2年生の運動会ののび太のチームは
優勝していたのでよかったのですが、
今年は3位だった。
きっと、1位じゃなかったことの気持ちの整理ができていなかったのでしょう。
昨日、相撲のことで書き示したつもりだったけど、
運動会のことも重ね合わせて、自分なりに考えたのでしょう。
やっぱり、書き示すって効果大?!
視覚優位ののび太にはやっぱり「文字で示す」のが一番なんだなあ。
「100回言うより1度書け!」
教訓にしようっと!
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