えーと・・私の生育歴の続きです。
納得できないまま短大に通っていた私。
納得できない理由は、様々な思いが混ざってるので説明が難しいのですが・・
その中の一つの理由を話します。あくまで一つの理由にすぎませんが。
個人的な恨みがあったんです。
高校時代、私を不登校にさせた例の女生徒。
彼女は有名大学へ進学してキャンパスライフを満喫していると・・。まぁ見たわけじゃないから知りませんが、そんな噂も聞きました。
一時的とはいえ私を不幸に陥れた人が、私より幸せな人生を歩んでいることが許せなく思えました。彼女に比べると私は「負け組」の気分でした。
そんな出来事はもう水に流すべきかもしれない。それに彼女は私の事を忘れているだろう。
しかし私は忘れない。
こういうところもアスペの特徴なのでしょう。
否定的な出来事を忘れることができない。
そして尋常じゃないほど根に持ちます。
劣等感が強くプライドが高い。無口なわりに見栄っ張り。反抗しないわりにずっと根に持つ。
私って難しい性格ですね。この難しい性格が、私に生きにくさを与えてしまったのですね。
私は、「負け組」から脱出することばかり考えていました。
冷静に考えれば、短大を卒業して社会に出る事が、けっして「負け組」ではない。
そんな人たくさんいるし、その人達は自分を「負け組」なんて思ってないでしょう。
でも当時の私には自分の人生は「負け組」にしか思えませんでした。
結論から言えば、短大在学中に別の有名大学を受験して合格しました。
そして短大卒業後、念願の大学入学を果たしました。
大学名を言えば必ず、「凄いね。頑張って勉強したんだね」って褒められます。
これです。
私はこれが欲しかったんです。
「凄いね」「頑張ったね」の言葉が欲しかったんです。
「努力が足りない」と言われ続けた私にとって、これほど嬉しい言葉はありません。
私は「有名大学」にこだわりました。
勉強することが目的ならば、地方の地味な大学でも何処でも構わないはずです。
でも私の目的は勉強することでは無い。
人から「凄い」「頑張った」と言われたかったんです。
真面目な目的で大学を目指している人には、私のような不純な動機は腹が立つでしょう。
でも、こういう生き方しか思いつかない人間もいるんです。
私は、負け組から一気に勝ち組に転身した、そんな気持ちでした。
しかし大学に入ったことにより、さらなる苦悩が待ち受けていました。
勝ち組気分を味わえたのは、ほんの一瞬だけでした。
つづく。