受験のこと。

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Nice!

先生は私に国立大学の受験を勧めました。
国立の一次試験にあたるセンター試験は、全教科が必須です。

だから私は国立を受験するつもりはありませんでした。私にとって全教科に力を注ぐことは無駄だからです。苦手科目に時間を費やしたくはありませんでした。

でも先生は「大丈夫。あなたは頑張れば出来るはずだから。」と言うのです。

「頑張れば出来るはず」って、何を根拠に言ってるのでしょうか。
おそらく、私は得意科目に関してはよく出来ていたので、「これだけの能力を持っているなら、他の科目も頑張れば出来るはず」と言いたいのでしょう。

当時私がアスペだと知っていたら、脳の発達が不均等であること、そのため得意不得意の差が生じることを説明し、先生の理解を得られたかもしれません。

でもこの時は自分がアスペだと知らなかったので、とにかく「苦手なものは苦手。出来ないものは出来ない。」と訴えるしかありませんでした。

私の訴えは退けられ、けっきょく国立の一次試験(センター試験)を受験するはめになりました。
結果は散々。ほれみたことか。
無駄に費やした時間を返してくれ、と言いたい気分。
しかし先生は「努力が足りなかったんだ」と私を責めるだけ。

できないことを「できない」と言っても認めてもらえず強引にやらされ、結果が出せなかったら「努力不足」のレッテルを貼られ・・

「受験は人生の縮図」と言いますが、私の場合もそうですね、悪い意味で。