土地探しを始めて、気になった土地に対して、仲介業者とつながりのあるビルダーさん等に「参考プラン」としてその土地に入る建物の間取りを設計してもらう、ということを繰り返してみた結果、分かったことは、所詮「参考プラン」で出てくる間取りなんてレベルが低くて全然使えない。ということでした。もちろん、無料サービスなので多くは望めないですし、実際に土地の調査をしているわけではなく単に不動産業者の持っているイラストレベルの土地図面と「顧客の希望」だけでざっくり作っているわけですから仕方ないのですが、まあ率直にいって、建売で実際に建っている家よりも使えない間取りのオンパレードでした。今でも覚えているのは、南向きの土地に、南入りの玄関、玄関脇に「南向きで玄関から丸見えのトイレ」を設置し、さらにキッチンまで南側にあって、玄関とトイレとキッチンで南側を占領してしまって肝心のリビングが南面しておらず西向きという、素人でも作らないようなありえない「参考プラン」でした。この参考プランを作ったのは、とても有名な某パワービルダーさんでしたが、さすがにこのプランには、手配した仲介業者さんも苦笑していました。(参考までに書いておくと、キッチンは食品を扱うので厳しい直射日光の入りやすい南向き・西向きは避けるべきとされており、北向きもしくは東向きがいいと言われています。)他の参考プランはここまでひどくはなかったですが、それでも、こちらの希望を「とりあえず入れてみました」レベルのものが多く、いかにも使いにくそうな間取りばかりで、検討のたたき台にするのも難しいという印象でした。こうなってくると、私みたいな性格の人間が考えることは、1つしかありません。そうです、こうなったら、自分でプランを作ってしまおう。となったわけです。自分自身で間取りを作るために、最初はいくつか間取り設計用のフリーソフトを試してみましたが、思いのほか使いにくく、結局、市販のパッケージソフトであるこちらを購入することになりました。3Dマイホームデザイナー12メガソフト3Dマイホームデザイナー オフィシャルガイドブック 2014シジシンデザイン室 (著), かつては間取りソフトもいくつか有力なものがあったようですが、淘汰されて現在は一般ユーザー向けではほとんどこれが唯一の主力市販ソフトといってもいいのではないかと思います。(私が実際に買ったのはこれのバージョン違いです。上記は現時点での最新版です)ソフトにも解説書がついている(「解説書付き」のソフトを買った場合)のですが、私はさらに追加して、こちらの本も買いました。家族でつくる「間取り」の教科書 単行本小池 康壽