[シリコンバレーでの私たちの暮らし][自閉症関連]ベテランズデー祝日の自閉症の渡のお休みの取り方

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Nice!
ベテランズデー(復員軍人の日)の祝日でございます。
大学院に通う香穂は授業があるそうです。実は宿題がどうも暗礁に乗り上げた模様。朝には相当、凹んでおりました。これが娘が描いた、凹んだ状態。
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渡は大学がお休み。
朝、香穂が起きてくると、渡がいち早くお姉ちゃんの不調に気がつき、なんだかんだと理由をつけては、お姉ちゃんのそばにいる。出かける寸前には、
"Good Luck, Kaho!"
と言いながら肩を2回叩いている。いやー、渡にしては、最大限の心配の仕方。けど、アニメで見た肩の叩き方なので、思いっきり力を入れて叩いている。いやーそりゃ、痛いよ。と思う私。香穂にも痛いと言われて、それなりに、こっそり傷つく渡。
彼女が出て行ったあとも、
「香穂は何時に帰ってくるのか?早く帰ってくるのか?」
ということを必死で私に聞きます。どうも心配でしょうがないらしく、嫌な所に行くんだったら、早く帰ってくればいいと思っているらしい。
私も凹み具合は絵でわかるので、いやーどうしたら、元気になるかな?と考えておりました。
娘の大学のあるサンフランシスコは

寒い&すごくお腹減らして帰ってくる&凹んでいる

ので、娘が大好きな玄米ご飯の親子丼にしようと思いついた。ところが、冷蔵庫の中を見ると、玉ねぎを切らしていた。 

玉ねぎないから、香穂のご飯が作れないなー!

という声を聞きつけた息子。姉ちゃん命の息子は、自転車を飛ばして玉ねぎを買いにいくと言い張る。
玉ねぎはアメリカの生鮮食料品店では、量り売りのため、彼は、自動レジではなく、人がいるレジを通らないといけない。カリフォルニアのレジの人は、本当にフレンドリーで、大阪のオバちゃんみたいに、山のように話しかけてくるというのが、一人で買い物をする彼のハードルを高くさせている。私と一緒だとまだ余裕があるのだけど、一人で買い物した時は、余裕もなく、必死なのです。けど、なにか聞かれたら、人は好きなので、答えたい。だけど、口頭で答えるのが苦手。さらにその話しかけられる内容は、彼にとっては、想像できないこと。
たとえて言うと、普通の人が突然、レジの人に...

あのねー。熱放射の強さは温度の何乗に比例するの?

と聞かれるくらい、びっくりでハードルが高い。で、答えられないと物を売ってもらえないのでは??という不安にも狩られるらしい。
お金を払うまでこの「話しかけられる」ということは終わらないカリフォルニア。
さてお姉ちゃんは、親子丼が食べれるのか??
と思いましたが、姉ちゃんが元気になるんだったら、なんでもやるよ!!状態の息子はもう玉ねぎがない!と言った時点で、ヘルメットをかぶり、リックサックを背負って、自転車での出動準備完了!
出陣です!!しばらくしたら、無事に帰宅。
もうヘルメットをかぶったまま、大喜びで帰って家にあがってきた。
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言った言葉が笑う。

Kaho is happy. Wataru is happy,too.

うん????えっ??右手の玉ねぎは、わかった。左手のそれは何???
そりゃー、母のお金で自分のペプシも買えば、幸せだろうねぇ。
隙あらばの渡ですが、うまく玉ねぎは買えたので、今夜は特製親子丼だよ!大変な時もあれば、うまく行く時もあるさ。親子丼食べて元気だそうね!