カタカナの勉強、始めました。

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Nice!

ひらがなを少し読めるようになったツヨですが、
「らーめん」「すーぷ」「れたす」など
本来カタカナ表記の単語もひらがなで学習してきました。

でもツヨが冷蔵庫を開けて
これがほしい!っていうときに
ふと一緒にラベルを見ると
子どもの好きなものはカタカナ語が多いですよね。

「マンゴーカルピス」
「ビタミンレモン」
「のむヨーグルト」
などなど。

視覚優位のツヨはラベルを記憶しているようで、
カタカナも必然的に目に入ってきます。

勉強していなくても自然とカタカナの存在に気づいているでしょう。
試しに、
「マ・ン・ゴー・カ・ル・ピ・ス」
と指で追ってやると
目がきらっとなりました。

さっそく学校のに個別課題してもらおう!と先生への連絡帳に書いたら、
なんと、先生も同じタイミングに同じことを考えてくれていて、
「昨日から、カタカナの勉強、実は始めています!」とのこと。

やったー!

現在6年生。今年で学校は卒業です。中学部はありません。
毎日20分の国語算数の個別学習の時間があります。
この一年で、どれだけの語彙を字で覚えることができるか、
それが大きな課題です。

学期はじめの学校が早帰りの日に、サービスエリアでラーメンを食べたいツヨですが、
一年生のうちは、何が食べたいのかを伝えられず、
食券券売機の上の、天井まで届きそうなパネル写真から選ぶしかなくて
椅子を持ってきて私が乗り、指差ししてツヨの反応で
「これ?ラーメン?」などやりとりしていました。^^;
なにやってんの?って感じですが
その頃はそれしか方法はなかった!_| ̄|○

そしてここ数日、カタカナの勉強をして、
今週の早帰り週間で券売機の前に立つツヨ。
「塩ラーメン」
「ミニカレー」
の二つが食べたい。
券売機の2㎝×5㎝くらいのボタンには「塩ラーメン 600円」などと書いてあります。

お金を入れて・・・

ピッ!と食券ボタンを自分で押すことができました!

この字を押すとあの食べ物が食べられる!という一連の意味や
食べ物のイメージがつながっている。

いいね!これからどこかへお出かけしても
写真のないメニューでも選ぶことができるね!

認知は一般的に10歳くらいまでしか伸びない、
それ以降に言葉が出ることも非常に少ないと聞きます。

でもきちんと段階を踏んで積み重ねていけば、
終わってしまうことはないと感じています。

字が読めたり書けたりお話が少しできたり、
何かしらのコミュニケーションの手段を持っているお子さんが
知的障害児の中で比率としては多い中、
(そうでないお子さんももちろんいらっしゃいますが)
中学までに地元のみんなに少しでも追いつけるよう
ツヨだけ遠い学校に通っています。

先生がツヨの連絡帳に貼ってくれた写真から。
好きな単語から勉強を始めます。
写真の下のマジックテープに、左の「ン」「パ」を貼るのですね。
最初は写真の上部に「パン」と表示がありますが、
字を覚えたら「パン」の表示はなくなって
写真だけで「パ」「ン」と貼れるようにするのでしょう。

昨年度見ていて驚いたのは
最初はヒントがあって、次第になくして・・・
というのを何日もかけてヒントを減らすのはなくて、
その日のうちにどんどんヒントなしバージョンにしていきます。
混乱したらすぐヒントありに戻して、
できるとまたヒントなし。

例えば今日10個の単語をやって、
次の日もまた同じようにその10個。
完全に定着するまで待って、
定着したものは外しつつ、
新しい単語を混ぜて10個。
10個の中には自信を持ってできるものを残し、
新しいものでヒントなしバージョンでつっかえると
自信を持っているものを織り交ぜる。

毎日この繰り返し。
つまり一つの単語を覚えるのに繰り返し何日もかけることになる。
高校生の一夜漬けの逆パターンですね。
だからしっかり定着します。

いつもツヨに応援ありがとうございます!
あきらめたら終わり。