[シリコンバレーでの私たちの暮らし][アメリカの大学]アメリカの大学、恐るべし。多忙を極める娘。

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Nice!
久しぶりに香穂と話しました。彼女は最後の劇の総監督を勤めるため、超多忙です。40人のスケジュールを管理しながら、劇の進行をすべてみる。各部門がちゃんと機能しているか?も、チェックしながら俳優の子達の動きも管理です。ありえない感じです。
けど、彼女は卒業後の進路を変更したため、これらの専門以外に、絵(アート)の授業も取っています。この授業はこの授業で、最後の課題がある訳です。アートの先生は初めて舞台芸術専攻の生徒を受け持ったそう。舞台芸術はダブルメジャーが禁止なので、なかなか他の専門の授業をうける事ができない。まー時間の束縛が多いので、しょうがないことでしょう。
このアートの教授の課題が、

数十時間、アートの専門教室に来て、完成させないといけないもの。

だったらしい。
ところが、香穂は夕方4時から真夜中12時半まで土日もなく、舞台に時間を取られているので、教授に交渉をしに行ったらしい。交渉内容はこう

先生、私の授業の時間割りは、こうです。(土日も舞台。平日は真夜中12時までのスケジュールを見せる。)なので、先生がアートの専門の教室を開けてくださる時間に私は専門教室に入れません。今回、総監督は私ですから、どこかを抜けて課題をこなす事もできません。

という説明に、ただただ驚く教授。香穂の交渉のお願いは

すみませんが、アートの専門の教室を真夜中12時半から朝4時まででいいですので、開けてください。私は、その時間で課題やりますから。

さすがに先生もこれには驚き、

えっ...。君たち勉強し過ぎじゃないの?どうしよう..。

とオロオロする教授。普通、アメリカの学生でも、教授のほうが、あれやこれやで工夫してモチベーションをあげて勉強させますから。

先生、私は勉強するために、大学に来ています。図書館だって24時間空いています。私が勉強したいという気持ちを少し助けていただければ、うれしいのですが。
駄目でしょうか?

となったそう。いやー。先生もそれは困るだろう...。人道的な問題もあるだろうしさー。けど、絵が好きな彼女は必死。とりあえず、教授は他の教授たちと話し合う事になったそうだが、香穂はまだ食らいついて行きます。

一番いいのは、私に絵画専門教室の鍵をかしてくださればいいか思いますよ。

と言ったそう。ありえん。。。けど、舞台ではある事だそうだ。真夜中までかかるので、その期間、鍵を貸してくれるとかあるらしい。なので、明け方4時まで設定をつくるとか平気であるよ。と。
私も
香穂、さすがに体こわすんじゃ?と心配したのだけど、

あのさー。これが一生続く訳じゃないのよ。たがが2ヶ月やそこら。追い込み時期は誰にもあるんだよ。テスト勉強もあるしね。それくらいは誰でもするよ。

いやー誰でもはしてないと思うけど...。
絵が好きなので、まったく苦になってない模様。すごいなぁ。けど、私も実習期間中は、ほとんど眠れなかったなー。と話してたら、ほらぁ、だれだって勉強しなきゃいけない時期ってあるんだよ。に妙に納得してしまった私。がんばってねー。