来春までの半年でワクチン配ると言うけれど

21
Nice!

今日も土曜午前の外来。あいかわらずインフルエンザの子多数。土曜午前のワクチン外来もあるので受診者はなお多い。タミフルドライシロップの在庫がないと、院外薬局から電話が入る。タミフルカプセルを開けて調剤していただく。苦くなるので心苦しい。小学生にずいぶん使ったし在庫切れはありうる話かも。患者層が年長のほうから降りてくるような流行のしかたの、余波がこんなところに現れている。今年は原則として全員にタミフルあるいはリレンザを処方している。例年なら軽症の子には抗ウイルス剤なしで自然治癒を狙っていただくのだが、今年流行のブタインフルエンザに関しては、けっきょくのところどれくらいやばいのかという全貌を把握しきれていない。個人的にもそうだし(だからといって重症例を経験したいとは決して言わないが)、シーズンが終わってみないと統計的なところも明らかにはならないだろう。例年のように、抗ウイルス剤のメリットは有熱期間が1日短くなるだけですと割り切っていいのかどうか。とりあえず今シーズンの経験を元に、来シーズンからどうするかを考えることにする。ワクチンはとうてい間に合いそうにない。私自身もワクチンをうたないうちにかかってしまった。受け持ちの子にも障害の重い一握りの子にしか供給できないようなので、なんか自分が先に済ますのも悪いような気がしている。申し訳ないがお子さんにはワクチンが回りませんと言われても、みなさん聞き入れてくださるので、私はよい患者さんのご縁に恵まれているのだなと思う。近所の開業医さんで接種していただけることになりましたといって、有線接種者証をとりにこられる方もある。その先生には足を向けて寝られないなと思う。ありがたいことが多い。