何度も書いているが私はダメダメ母だ。アスペということもあるが、過去の出来事の多くを覚えている。特に嫌な出来事の方が鮮明にはっきりと覚えていて絶対に絶対に忘れない。ふとしたことで思い出しては、勝手にグルグル思い巡らせてフラッシュバックを起こす。去年、のび太をいじめていることが発覚したNくん。幼稚園からずーっと一緒でとても繊細で優しい子だった。だから心のどこかでNくんを頼りにしていた。お母さんもいい人だと思っていた。だけど、かなり前からのび太に嫌がらせをしていたことがわかった。ショックだった。幼稚園から一緒の子たちは、のび太をいじめたりしなかった。どんなにのび太がいじめられてもさりげなく助けてくれてた子ばかりだった。その中で、特に頼りにしていたNくんがのび太に嫌がらせをしていた・・・そして、Nくんは自分がしてきたのび太への嫌がらせを正当化するためにお母さんにはのび太がNくんに嫌がらせをしていた、と伝えているらしい。Nくんのお母さんはそれ以来、私に対しては無視に近いものがある。まあ、それはいいのだ。真実はひとつだし、Nくんがいくら自分の非を親に取り繕ったとしても周りで見ている目をごまかすことも出来ないのだ。それなのに、私はNくんもNくんのお母さんも未だに許せないでいるのだ。情けないね。どうしても心の中でNくんにもN君のお母さんにもバリアが出来てしまっている。だからNくんやNくんのお母さんに対してとても以前のようにフランクに付き合うことが出来なくなっている。大人げないと思って、何とか普通に接しようと思っても言葉も何もかもぎこちなくなってしまう。のび太は・・・と言えば、N君とはクラスも変わったので特に交流もなくなったが普通に会話にNくんの名前も出てくる。なんのわだかまりも無く、普通に接しているようだ。のび太は私よりずっとずっと人間が出来ているのだ。時々、犯罪被害者の方が出所してきた加害者と交流されている話しを耳にしたりする。なんて人間として素晴らしいんだろう、と尊敬の念を持って思う。それに引き換え、ちっぽけな出来事をいつまでも根に持ってうまく会話することすら出来なくなっている自分が情けなくも惨めで悲しい人間に思える。ああ・・・もっと広い心で生きていきたいんだけどなあ・・・全て・・・とは行かなくても「許す心」「相手の非を受容できる心」と言うものはどうすれば持てるのだろう。人間、死ぬまで修行だ・・・・・